10月5日号

古民家・空き家・空き店舗等を活用する宿泊施設「4S STAY」を、徳島県三好市で3施設、高松市錦町で1施設運営するJR四国。
空き家問題の解決、急増する訪日観光需要への対応を両立させるため、4S STAY事業の拡大を進めていく。目標では2030年度までに、四国各地へ約20店舗展開。四国ならではの豊かな自然と文化を体感できるロケーションを厳選、地域のストーリーを感じられる宿泊施設で、四国周遊や国内旅行の拠点となる施設づくりを進める。
5号施設として、さぬき市前山九三六︱一三に「鈴音 by 4S STAY」を9月20日オープン。87番札所長尾寺から、結願の大窪寺の中間に位置する、道の駅ながおのすぐ南。「静かな自然のなかで、お遍路さんの杖の鈴が響くイメージ」を、鈴音という屋号に込めた。
里山の自然と触れあえる環境にあり、家族連れや、お遍路巡りの小グループ、外国人観光客などを主ターゲットとする。
物販施設として使用されてきた築49年の木造平屋建てを、同社が賃借しリノベーション、1棟貸し宿泊施設として運営する。和のベッドルーム、リビングダイニングなど126㎡の広さがあり、定員は5名で、高松駅周辺で不足している3〜5人での利用ニーズにも応える。
ウェルカムスイーツとして、前山産のゆずを使った柚子クッキーを提供。夕食付きプランには、オリーブ豚のバーベキューセット、しゃぶしゃぶなど、朝食には前山地区のお米と食材を使う、おにぎり定食が用意される。
また地域の協力により、竹炭インテリアづくり、ポニー触れ合いなど地域資源を活かした体験アクティビティプランをオプション設定。
5人宿泊時で、基本プラン(1泊朝食付き)ひとり7600円より。
運営は㈱ゲンナイ(さぬき市 黒川慎一朗代表)に委託。同社が施設管理、予約管理、販売促進等をおこなう。
開業を前に現地で内覧会があり、JR四国 事業開発本部の森田雅祐担当部長は「さぬき市初の4S STAYで、初めての1棟貸し宿泊施設。グループのJR四国不動産開発のリノベ担当と開発に取り組んだ1号施設でもある。地域とともに成長していきたい。四国内に空き家、空き店舗は多くあり、スピード感を持って開発を進めたい」、ゲンナイ黒川代表は「地元や県内の方にも利用してもらい、身近な地域の魅力を再発見して欲しい」と話した。
6号施設として10月19日には、高松市西の丸町に「Setolive別邸 by 4S STAY」をオープンする。
https://4s-stay.com/
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