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丸亀市市民交流活動センター「マルタス」 佐藤 光センター長

【臨時休館のお知らせ】マルタスは新型コロナ感染拡大防止のため、8月13日(金)から9 月12 日(日) まで休館期間を延長。最新情報は公式HPをご確認ください。

365日、朝9時から夜9時半まで開館している丸亀市市民交流活動センター『マルタス』(丸亀市大手町2-4-11 指定管理者:カルチュア・コンビニエンス・クラブ㈱=以下、CCC)が、今年3月22日のオープンから話題を集めています。そんなマルタスのセンター長は、27才の佐藤 光(あきら)さん。佐藤さんにこれまでの歩みや、館が目指すビジョンをうかがいました。

丸亀市役所の新庁舎に併設するマルタス。約7千冊もの本をそろえた県下最大級のブックカフェを有します。毎日開催されている多彩なイベントや、地域の取り組みを紹介する企画展が人気です。

ネット環境と電源席を備えているので、お仕事やテレワークの利用にも最適。洗練された空間の貸会議室を低料金で利用できますよ。2階に裸足のまま遊べるキッズスペースがあり、子どもから大人まで地域の人たちが集う憩いの場になっています。


年齢の壁を打ち破り、27才でセンター長になるまで
そんなマルタスでセンター長を務めるのが、やわらかな笑顔が印象的な若干27才の佐藤 光さんです。CCCで20代のセンター長が誕生するのは異例のことだといいます。どのようにして年齢の壁を打ち破ってきたのでしょうか?

TSUTAYAや蔦屋書店を展開するCCCが、公立図書館の運営を始めたのは2013年、武雄市図書館(佐賀県)から。現在、全国8つの公共施設の指定管理を行っています。

佐藤さんは福岡県出身。熊本大学法学部に進み、公共政策を専攻。学業のかたわら地域活動にいそしみ、若者とボランティア活動の橋渡し役も担いました。次第に「地域に根ざした企画ができる仕事に就きたい」と考えるようになり、”世界一の企画会社”をビジョンに掲げるCCCに新卒入社。以来3つの公共施設の立ち上げに携わります。

最初の赴任先、高梁市図書館(岡山県)ではベストを尽くせず、悔しさを味わったといいます。地域活動への想いを強く持って入社しましたが、社会人経験が浅かったことから、どのように働きかければよいのか、コミュニケーションなどに悩んだそう。

キャリアの大きな転機になったのが、前任地、宮崎県延岡市にある駅前複合施設『エンクロス』での経験。エンクロスはCCC初の市民交流活動センターです。

佐藤さんはここで、市民から寄せられる月30~50もの企画立案をサポートし続けました。市民一人ひとりの想いに寄り添いながら、「当時の記憶がないんですよ」というほどに駆け抜けたといいます。

学生時代から取り組んでいた地域活動への想いが実を結び、エンクロスの発展におおきな力を発揮。エンクロスは地域の人たちの愛着や誇りにつながる”シビックプライド”の醸成を育んでいます。


”人づくり”がマルタスのミッション
佐藤さんが若くしてマルタスのセンター長に抜擢されたのは、こうした努力の賜物です。「自分だけではできませんでした。皆様に助けて頂いたおかげ」と感謝の想いを込めます。

マルタスのセンター長としての職務は、館のビジョンを考え、伝えること。そして丸亀市との窓口、スタッフの相談役になることです。これらを全うしつつ、佐藤さんは通常業務としてカウンターにも立ちます。「市民の皆様と直接対話しながら、しっかりとニーズを知ることが大事です」と笑顔で話してくれました。

「マルタスのミッションは”人づくり”です。社会のために何かアクションを起こす人たちを増やしていきたい」。

そう語る佐藤さんは、軽いフットワークで丸亀の魅力を地域内外に発信し、地場産業との連携にも意欲的。スタッフ一丸となり、未来の丸亀を担う一人ひとりの「一歩」を支援しています。

マルタスは市民活動をしている人や、これから活動をはじめる人の活動支援サービスに取り組んでいます。活動登録をした人は、館内のさまざまなスペースでイベントや活動の発表を行うことができます。活動者のネットワーク構築のお手伝いもしてくれますよ。先ごろ、オンライン市民活動相談も始まりました。

市民活動に興味のある人は、市民活動支援カウンターをたずねてみては?

丸亀市市民交流活動センター マルタス
丸亀市大手町2-4-11
Tel 0877-24-8877
marugame-marutasu.jp



㈲INAKA TOURISM 代表 穴吹英太郎氏

「高松を、日本を代表するおもてなしのまちにしたい」として2015年に設立。
インバウンド向けの観光事業を中心に成長を遂げた同社は、パンデミック以降、『持続可能な観光』に着手。大手工務店の創業家である自身の実家を蘇らせた「城宿 穴吹邸」を主軸に、新たな観光コンテンツを続々と展開している。
穴吹邸は、風情ある日本庭園を有する、日本らしさとモダンが溶け合う邸宅ホテル。1日1組限定の一棟貸しスタイルで、これまで特に欧米豪圏インバウンド客から人気を集めてきた。
そのインバウンド需要が激減した今、ターゲットを再設定し、国内客向けに高付加価値の体験型観光を発信。キーワードは『持続可能な観光』とし、次の3点をあげた。
①「地域事業者との協業」クルージング業者や独立系ブライダルプランナーらと協業することで、余剰人員をかけずに新たな商品開発を実現、事業の継続性もあるという。 ②「ブライダルの新しい選択肢」宿泊型のコンパクトな婚礼ニーズが増えている。クルージングで島を巡るフォト・ウエディングツアーも既に準備中。将来的な県外・海外需要も。 ③「法人プラン」会食に合宿、展示会といったビジネスシーンに。食事は出張シェフのコース料理などが楽しめる。

 


NPO法人日本サービスマナー協会認定講師・㈱エス 酒井もえさん

「クレーム対応の辛い経験をムダにしたくない。私と同じように悩む人の役に立ちたい」。そんな思いを胸に、苦情対応の指導者として、講演活動や取材対応に、忙しくも充実した毎日を過ごす酒井さん。
業界トップの業績を持つメーカーで約10年間、カスタマーサポートに従事。主に二次対応を担当し、数千件以上のクレームを解決した経験を持つスペシャリストだ。
そんな彼女でも過剰なストレスに苦しみ、体調を崩した時期もあった。「足りないのは話術。うまく伝えられたらお客様は納得してくれると、あの頃は思い込んでいました。でもそれは間違いでした」と当時を振り返る。
大事なのは、まず聞くこと。そして表情、声のトーン、姿勢など、相手が怒っている時には気を付けるべきポイントがあると酒井さんはいう。自動車の運転の仕方を知って車に乗るように、対応の仕方を学べば、クレーム対応は、ずっとスムーズになる。まずはその「テクニック」を知って欲しいと、酒井さんは考えている。
いまも講師業の傍ら、現役でクレーム対応業務をこなす。「趣味みたいなもんです」と冗談混じりに笑うが、現場の生の声を知る講師は貴重な存在だ。

 


ママシンガー・ボイストレーナー 篠田綾香さん

聴く人を惹きつける伸びやかな歌声と華やかなルックスで地域に元気を届ける、丸亀市出身のママシンガー篠田綾香さん(35)。
昨年8月に配信リリースした楽曲「ここから始まるストーリー」は作詞作曲を手がけ、一度聴くと忘れられないキャッチーなメロディーと歌詞が印象的だ。
綾香さんは高校卒業後、大阪の音楽専門学校に進学。小室哲哉氏に認められてCDデビューを果たし、トータス松本氏のバックコーラスを担当した。ボイストレーナーも務め、教え子からメジャーアーティストを輩出している。
「ここから始まるストーリー」は、目標に向かって頑張っている人の背中をそっと押してくれる応援ソング。力強い綾香さんのボーカルが、「声に出せば想いは届く」「大人になっても願いは叶う」とメッセージを放つ、多くの人が勇気をもらえそうなパワーのある一曲だ。


【㈱ゴーフィールド】代表取締役社長 皆見省史氏

20周年の節目を迎えた今年6月、創業者である森田桂治会長から経営のバトンを引継ぎ、代表取締役に就任した。
IT業界の成長の波に乗り、この20年で会社は成長を遂げた。香川県内の大手企業をはじめ官公庁、病院、ECサイトなど、同社が手掛けたサイトは1700件以上。見覚えのあるHPが実績としてズラリと並ぶ。
会社の立ち上げメンバーの一人として、2000年の創業時に入社。未経験のこの業界に飛び込んで、ひたすら研鑽を積んだ努力の人。「ウェブ業界の黎明期で、手探りのことも多い中、常に奔走していたのもいい思い出ですね」。走り続けた道のりを振り返って、軽く笑い飛ばす明るさが皆見社長の強さだ。
すべての前提と常識が崩れたコロナの時代に、自分たちに出来ることは何か。これまで「とりあえず」で作ったものの、活用されないこともあったHPが、本来の力を発揮する時がきたと感じる。
通販・商談のサイト制作のノウハウを生かし、オンラインでの企業説明会、展示会など、バーチャルでの情報発信を提案していく。