11月25日号

観光高松の象徴的存在として、知名度の高い屋島山上にある屋島水族館が、来年中には姿を消すことになった。大きな痛手であるが国立公園内にあるという立地の制約によって、耐震化など施設の強化が不可能のため、存続が困難になったものである。
「老朽化によって同館の従業員も天井から落ちてくるコンクリ片によって危険にさらされており、このままでは到底継続はできない」と、経営側の日プラ敷山社長が閉鎖を決断したもの。
屋島山上の人気の中心的存在であり、日プラが得意の技術力を生かして整備してからは、子供やファミリー客を中心に入館者の増加は著しいものがあった。しかし、危険度が高い状態で防止の工事もできないまま放置しておくことはできない、として苦渋の決断がなされたものである。
最盛期には山上へ行く道路は長い車の行列が続き、イルカが水しぶきをあげてジャンプする勇壮な姿に、惜しみない拍手を送っていたが、その風景もみられなくなる。