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【徳武産業㈱】 代表取締役社長 西尾政展氏

ケアシューズ「あゆみ」で全国区の企業へ成長
先代より引き継ぐ感謝の気持ち、思いやりの心

  昨年8月、高齢者向けケアシューズを全国展開する徳武産業の三代目社長に就いた。
同社は手袋縫製メーカーとして創業。その後スリッパやバレーシューズの製造を手掛けていたが、十河孝男現会長の社長就任以降、ルームシューズ、トラベルシューズへと事業を転換。1995年に発売を開始したケアシューズ「あゆみ」が大ヒットし、今や全国から注目を集める存在に。2015年は約130万足を出荷した。
徳島で育ち、池田高校で名将 蔦 文也監督(故人)のもと白球を追い続け、外野手として甲子園にも出場。
大卒後、試薬・研究用機器販売会社に就職。2000年、現会長の次女との結婚を機に徳武産業へ入社。海外生産、物流、営業、商品の企画開発、新規ブランドの立ち上げなどに携わり、2009年常務、2012年からは副社長として経営を担ってきた。

 


【百十四銀行 本店営業部 ゆめタウン高松出張所】 所長 黒川恭子さん

相談業務の強化が最優先課題。お客様の満足度の高い営業店に

 穏やかな表情で言葉を選びながら、相手の心に思いを届けるように話す姿に、実直な人柄が垣間見えた。
 9月までは本店営業部お客さまサービス一課長として、主に電話でお客からの問い合わせや、時には苦情に対する対応も経験。お客の生の声と銀行を結ぶ、いわゆる橋渡し役として、約40名のスタッフを束ねるポジションを経験してきたことは「これから所長として、様々な判断を下さなければならない時に、とても役立つと思います」と白い歯を覗かせる。
 同行の数多い営業店の中でも、〝インストアブランチ〟はフジグラン丸亀出張所と同店の2カ所のみ。法人取引が少ない分、個人客が圧倒的なウエイトを占めることや、夕方5時まで窓口が開いていること、休日も営業していることなどを特徴とし、他の営業店とはまた違ったスキルや気遣いなども必要とされる。
 「特に休日は、普段夫婦で来ることができないお客様が資産運用や住宅ローンなどの相談に来られる傾向が強い」として、従来以上に相談業務を強化していくことは最優先の課題だ。

 


【香川県公安委員会】 委員長 伊賀三千廣氏

地域のため、安全安心のため、県民の目線で取り組む

 香川県公安委員会は、県知事所轄の下、県警察の管理を県民の代表として行う行政委員会である。今年7月に公安委員長に就任した伊賀氏は、元高松信用金庫理事長で、経済界に顔が広い。
 「私は常に現場主義で物事を考えています。全ては現場で物事は動いており、現場で解決していかなくてはなりません」と柔らかい物腰ながら、その言葉からは熱いものを感じた。
 昭和49年に日本銀行へ入行。高松信用金庫では平成10年より14年にわたり理事長として、金庫の改革改善に取り組むとともに、その清廉な人柄と高い見識から香川大学の学長補佐も務めた。
 持論である現場主義とは、高松信用金庫の行動指針ひとつであり、伊賀氏の豊富なキャリアを一貫して実践してきたものである。
 平成19年から公安委員の職にあり、現代の県の課題について「やはり交通事故が多いと感じます。県外出身者から、マナーが悪いという意見をよく聞くので、交通事故とマナーの関連性の分析に努めたい」と述べる。

 


【㈱瀬戸内人】 代表取締役 小西智都子さん

「せとうち暮らし」に込めた島への思い
香川と世界をつなぐ出版社に

 瀬戸芸の効果などもあり、その存在が見直されている瀬戸内海の島々。離島数は727(無人島含む)と言われているが、そこに暮らす人々や、脈々と伝わる文化を取材し、「せとうち暮らし」という媒体を通じて全国に発信するという貴重な役割を担う。
 当初は移住促進のPR誌として香川県から受託し制作していたが、取材活動を通じて島の魅力や、そこに住む人たちとの交流に「これまで経験したことのないワクワク感」を覚え、事業終了後も制作メンバー達と継続して発刊することを決意。出版社を立ち上げ、春、夏、秋の年3回の発行を軸に、瀬戸内海全域に取材エリアを広げながら、独自の存在感を築いてきた。
 「父親が印刷会社を経営していて、郷土出版も手掛けていた」ことから、幼い頃から地元に根ざした書籍とは縁があった。
 「いまはネットで簡単に情報が取れる時代だけど、地元の情報や記録を活字で残していくことも大切」と、100冊近い郷土書籍を残した父のDNAは彼女の中にも宿る。


【㈱百十四ディーシーカード】 代表取締役 【㈱西日本ジェイシービーカード】 代表取締役社長 安藤陽徳氏

カード業務を通じて
地域経済の発展、地方創生に貢献したい

 百十四銀行時代は大阪支店長、取締役常務執行役員などを歴任してきたが、思い出を問うと、意外
にも駆け出しの頃や、草の根的な営業活動の日々に思いを巡らせた。
 「初任地や、初めて支店長となった地元の店舗は特に思い出深い。バイクで個人のお客様を訪問し、年金や定期預金をご案内したり、経営者に各種のご提案や進言をするなど現場の第一線の日々は良き思い出」と述懐する。
 その言葉が象徴するように、素朴で飾り気のない穏やかな性格。部下を厳しく管理するよりは、各人が活躍できる環境づくりに腐心して、内発的に全体を盛り上げ目標達成に挑むタイプ。「銀行生活で最も薫陶を受けた」という百十四銀行渡邊頭取の部下としてともに汗を流し、「仕事もゴルフも随分教わりました」と懐かしそうに笑う。