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【㈱電通西日本高松支社】 支社長 矢野昭文さん

 香川大学法学部卒業後、広島、松山での勤務を経て、3月1日付けで高松支社長として30年ぶりに再び讃岐の地を踏んだ。
 「学生時代に見てきた風景が、大きく変化していたことに驚きを隠せなかった」と昔を懐かしむように語る姿が印象的。
 新任地では、明るい雰囲気に満ちており、優秀なスタッフが揃っていたことから、不安を感じる間もなく、更なるステージへ踏み込めそうだ。
 大学卒業後は、プロモーション・マーケティング業界を経て平成9年に入社。
 同社でも、マーケティング業を経験している人材は歴代でも貴重な存在であり、大きな財産と言える。

 


【珈笛画廊 ほのほ】 代表 二見尚子さん

父が経営していた会計事務所を改装し、心機一転「珈笛画廊ほのほ」を昨年4月オープン。一階はコミュニティ・カフェと物販、二階は「週刊新潮」表紙絵作家である成瀬政博氏の常設ギャラリーとして絵の販売やレンタルを行っている。
「十分なキャリアがあれば自信が湧いてくるものなのですが、経験したことないことへの挑戦でしたので、期待よりも不安の方が大きかったですね」と打ち明けた。
会計事務所を経営していた父が亡くなったことから、事務所は岩村会計と統合。その後、人と人との交流の場を創りたいという強い意志から、事務所の改装に踏み出した。
「私が前進できたのも、応援して下さった周りの方や、反対せずに後押ししてくれた母のおかげです」
と懐かしむように語った。

 


【徳武産業㈱】 代表取締役社長 西尾政展氏

ケアシューズ「あゆみ」で全国区の企業へ成長
先代より引き継ぐ感謝の気持ち、思いやりの心

  昨年8月、高齢者向けケアシューズを全国展開する徳武産業の三代目社長に就いた。
同社は手袋縫製メーカーとして創業。その後スリッパやバレーシューズの製造を手掛けていたが、十河孝男現会長の社長就任以降、ルームシューズ、トラベルシューズへと事業を転換。1995年に発売を開始したケアシューズ「あゆみ」が大ヒットし、今や全国から注目を集める存在に。2015年は約130万足を出荷した。
徳島で育ち、池田高校で名将 蔦 文也監督(故人)のもと白球を追い続け、外野手として甲子園にも出場。
大卒後、試薬・研究用機器販売会社に就職。2000年、現会長の次女との結婚を機に徳武産業へ入社。海外生産、物流、営業、商品の企画開発、新規ブランドの立ち上げなどに携わり、2009年常務、2012年からは副社長として経営を担ってきた。

 


【百十四銀行 本店営業部 ゆめタウン高松出張所】 所長 黒川恭子さん

相談業務の強化が最優先課題。お客様の満足度の高い営業店に

 穏やかな表情で言葉を選びながら、相手の心に思いを届けるように話す姿に、実直な人柄が垣間見えた。
 9月までは本店営業部お客さまサービス一課長として、主に電話でお客からの問い合わせや、時には苦情に対する対応も経験。お客の生の声と銀行を結ぶ、いわゆる橋渡し役として、約40名のスタッフを束ねるポジションを経験してきたことは「これから所長として、様々な判断を下さなければならない時に、とても役立つと思います」と白い歯を覗かせる。
 同行の数多い営業店の中でも、〝インストアブランチ〟はフジグラン丸亀出張所と同店の2カ所のみ。法人取引が少ない分、個人客が圧倒的なウエイトを占めることや、夕方5時まで窓口が開いていること、休日も営業していることなどを特徴とし、他の営業店とはまた違ったスキルや気遣いなども必要とされる。
 「特に休日は、普段夫婦で来ることができないお客様が資産運用や住宅ローンなどの相談に来られる傾向が強い」として、従来以上に相談業務を強化していくことは最優先の課題だ。

 


【香川県公安委員会】 委員長 伊賀三千廣氏

地域のため、安全安心のため、県民の目線で取り組む

 香川県公安委員会は、県知事所轄の下、県警察の管理を県民の代表として行う行政委員会である。今年7月に公安委員長に就任した伊賀氏は、元高松信用金庫理事長で、経済界に顔が広い。
 「私は常に現場主義で物事を考えています。全ては現場で物事は動いており、現場で解決していかなくてはなりません」と柔らかい物腰ながら、その言葉からは熱いものを感じた。
 昭和49年に日本銀行へ入行。高松信用金庫では平成10年より14年にわたり理事長として、金庫の改革改善に取り組むとともに、その清廉な人柄と高い見識から香川大学の学長補佐も務めた。
 持論である現場主義とは、高松信用金庫の行動指針ひとつであり、伊賀氏の豊富なキャリアを一貫して実践してきたものである。
 平成19年から公安委員の職にあり、現代の県の課題について「やはり交通事故が多いと感じます。県外出身者から、マナーが悪いという意見をよく聞くので、交通事故とマナーの関連性の分析に努めたい」と述べる。