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【㈱エブリイ】店舗部四国地区統括兼高松レインボー店店長 梶原真司氏

「香川県は特に青果物の鮮度が抜群ですね。うどんも旨い!最初は戸惑いもありましたが、人の良さもあってすっかり慣れました」
広島資本のスーパー・エブリイが昨年10月、四国に初進出。1号店は高松市に構えた。
エブリイといえば、青果と魚は朝仕入れて即売り場に。肉は切り立て挽き立てを。惣菜やベーカリーは出来たてアツアツで。国内では類のない「超鮮度」が売りだ。
商品はもちろん、同社は「人(社員)の鮮度」にも注力。人と人との関わり方を学ぶ教育制度を取り入れ、スタッフ全員の人間力にも磨きをかける。
「おかげさまで売上は好調です。まだまだエブリイらしさを出し切れていないところもあるので、お客様との会話を大切にしながら〝高松流〟に変化させていきます」
振り返れば大学を卒業後、他社のスーパーで11年間勤務。このうち7年間は店長を歴任した。「とにかく何でもやりました。でも指示通りに動くだけの毎日。やっぱりどこか物足りなさがありまして」

 


【香川シームレス㈱】代表取締役社長 金地祐一郎氏

先代の金地行雄氏(現会長)からバトンを受け、昨年4月に就任。「会社が50周年、先代が社長に就任して30周年という節目であり、数年前からそんな予感はしていた」と、自然体で挑めることは何より心強い。
要所では会長のサポートを仰ぎながらも、社員や本社工場長である実弟の晃司氏らと若い感性をフルに発揮しながら、市場の縮小が懸念されるレッグニット業界で強い存在感を確立していく決意だ。
学卒後は帝人商事(当時)に入社。商社マンとして居心地も良かったが、2003年に香川シームレスに大きな転機が訪れる。当時OEMで90%の売上を占めていた主要取引先が民事再生法を適用。「父がコツコツ育て上げてきた会社」の屋台骨を揺るがす一大事に心の葛藤は続き、「少しでも力になれることがあるのでは」と入社を決断したのは30歳の時だった。
業界はストッキング離れや生足ブームでピーク時の四分の一程度にまで規模がシュリンク。OEMを主体とする事業展開には限界を感じ、一念発起して自社企画・開発商品の拡充や東南アジアへの輸出にも注力してきたことが失地回復への胎動となった。

 


【日本公認会計士協会 四国会】会長 石川千晶氏

全国で女性では初となる、日本公認会計士協会の四国会会長として6月に就任。
就任当初の心境を伺ったところ、同協会の基盤が確立されたものであったことや、周囲の支えもあり、不安よりも今後の期待が大きかったと微笑みながら語る。
いきいきとした表情に、前向きで明るい人間性。世間で抱いている〝会計士〟という堅いイメージを忘れさせるかのような、非常に魅力溢れる人柄である。
「公認会計士の業務は、様々な企業に出向くことができ、いろんな人とコミュニケーションを図れることが魅力的」と目を輝かせる。
〝公認会計士〟は、まだまだ社会への認知度が不十分であり、如何にして〝なり手〟を増加させることが、業界の課題とのこと。

 


【医学療法研究所】 中井紀緒さん

19歳の時に美容業界へ。
国内における業界のイメージは、『美しさ』などの容姿的領域であるが、氏のコンセプトは『治癒力』を高めることに重きを置いている。
21歳の時に本場のエステを学ぶため、フランスへ留学する。
現地のエステは、美容のためではなく、健康を目的とし、多くの老若男女が利用していたことに驚きを隠せなかった。
生活習慣病を持つ利用者においては、一定の条件を満たすことで保険適用となることや、高齢者もリハビリを兼ねて頻繁に利用。現地のエステティシャンは一流ドクターと肩を並べるほど、フランス内でのエステの存在は偉大だったと目を輝かせて語る。


【㈱マキタ】 代表取締役社長 槙田 裕さん

2年前に開催された株主総会にて、現会長より次の任期でバトンタッチする旨を伝えられ、経営感覚を磨きながら、この度就任。
就任時の心境を伺うと、社内の平均年齢が33歳という若さ溢れるパワーに満ちていたことと、業務の工夫・改善により、更なる飛躍の可能性を感じていたことから、不安よりも将来への期待が大きかったと語る。
「一人で物事を考えることは、範囲や可能性に限界が出てくるもの。社員一丸となり、多くの知識と経験を重ね合わせながら、功績を出せる社風を創り上げたい」
『和衷協力』をモットーとし、社員一人ひとりが同じベクトルに向くことの重要性を大切にしている。
就任以降、国内に留まらず海外の取引業者へも挨拶回りを行う行動力は、将来を担っていく責任者としての自覚、そして覚悟を感じさせる。
誠実で謙虚。その胸に秘める熱い想いは、船用ディーゼルエンジン製造を通して、激動化する海運マーケットへの挑戦心に燃えている。