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11月15日号

 四国化成ホールディングス㈱(丸亀市 渡邊充範社長)のグループ会社で化学品事業を展開する四国化成工業㈱(丸亀市 濱﨑 誠社長)は、研究開発力強化を目的に、宇多津町の現R&Dセンター敷地内に「新R&Dセンター(仮称)」の建設を決定した。
 施設概要は次の通り。
▽所在地:綾歌郡宇多津町浜二番丁14-1。▽投資総額:約66億円。▽規模:地上4階建て(地下なし)/鉄骨造。建築面積:2516㎡/延べ床面積:6865㎡。
 施設内にはラボ(クリーンルーム、イエロールーム等)、オフィス、会議室、食堂等を設置。着工は2026年1月、竣工は2027年12月(予定)。
 本施設の最大の特徴は、自由な働き方やコミュニケーションを促す、開放感と柔軟性を備えた空間構成にある。部署や職種の垣根を越えて、人とアイデアが交わることで、開発者一人ひとりの創造力と主体性を引き出し、新しい価値を生み出す場となることを目指していく。


11月5日号

 高松商工会議所(綾田裕次郎会頭)はこの度、高松市のウォーターフロントエリアをより魅力的に整備するための提言書を池田豊人知事と大西秀人市長に提出した。
 高松商工会議所による同分野での提言は、昨年12月に続いて今回が2回目となる。
 提言では、サンポート高松を中心に北浜エリアから市民プール跡地までの、東西約4キロに及ぶ範囲を再整備対象と位置づけ、ウォーターフロント全体の街づくりにおいて「住民にそのイメージが愛され、来街者に誇るべき特徴となりうるコンセプト」が重要だと指摘。
 さらに、ウォーターフロントの開発を進める中で、多くが県と市が所有する土地であることから、行政主導による専従組織を設置し、具体的な将来像のもとで再整備を一元的に進める体制の構築を求めた。
 このほか、人を呼び込む仕掛けづくり、高松中央商店街を巻き込んで回遊性高めていく施策も盛り込まれている。
 綾田会頭は「高松のにぎわいを左右する極めて重要な一手。十分に多様な議論を重ねながら、将来を見据えた街づくりを進めていただきたい」と強調した。


10月25日号

 JR四国グループ(四国旅客鉄道㈱ 四之宮和幸社長、㈱JR四国ホテルズ 藤本 聡社長)は、2026年夏、高松市兵庫町に新たな宿泊施設「JRクレメントイン高松兵庫町」を開業する。
 高松東急REIホテルが2026年3月で営業を終了することに伴い、同施設をリブランドして出店する。
 新ホテルは、SRC造・地下1階、地上13階建のビル内に位置し、ホテル部分の延床面積は約6500㎡。現行の客室数はシングル24室、ダブル108室、ツイン58室、トリプル1室の計191室だが、リブランドにより客室構成は見直される予定。ダイニング兼ラウンジや会議室も併設し、ビジネスから観光まで幅広い利用を想定している。
 高松市は瀬戸内国際芸術祭や直島・小豆島などの島旅需要、讃岐うどんに代表される食文化など観光資源に恵まれる一方、四国の行政・経済の中心地として安定したビジネス需要も見込める。さらにインバウンドの地方志向の高まりも追い風とみており、グループとして市内3棟目となるホテル運営を決めた。
 リブランドに際し、約3カ月間の閉館期間を設け、館内の大規模リニューアルを実施する。新ホテルは、グループのフラッグシップ「JRホテルクレメント」が掲げる〝温和〟〝穏やか〟というコンセプトを継承、「安心」「快適」「少しの贅沢」を感じられる空間を目指す。内装デザインや詳細なコンセプトは今後公表する。


10月15日号

▽2025年版
 持続可能な観光の国際的認証団体、グリーン・デスティネーションズが実施する表彰制度「世界の持続可能な観光地TOP100選」に四国からは今年、香川県丸亀市、三豊市、高知県黒潮町が選出された。丸亀市は2023年以来2度目、三豊市と黒潮町は初の選出となっている。2025年版は、過去最多の全国19地域が応募し、会津若松、井川山林、永平寺町、関門、千曲市、ニセコ町、南信州と四国3地域、全10地域が選ばれている。
▽四国四県
 四国からは2021年に小豆島町が初めて選出されてから、2024年は小豆島(小豆島町・土庄町)として上位賞のシルバーアワード表彰を愛媛県大洲市と共に受賞。徳島県三好市、香川県丸亀市、三豊市と高知県からも初の選出となる黒潮町の7地域が選出されたことになる。(一社)四国ツーリズム創造機構では、四国「持続可能な観光」推進ネットワークにおいて、四国運輸局観光部等とともに取り組んでおり、半井真司代表理事は「5年連続で四国からの選出があり、関係者の皆様のご尽力に感謝する。四国内7地域、11回目のTOP100選、四国はトップランナーとして確実に前進している。今回は、高知県も入った事でサスティナブルアイランドとして今後もネットワークの拡充を図っていく」と祝いの言葉とともに感謝の気持ちを述べた。


10月5日号

 古民家・空き家・空き店舗等を活用する宿泊施設「4S STAY」を、徳島県三好市で3施設、高松市錦町で1施設運営するJR四国。
 空き家問題の解決、急増する訪日観光需要への対応を両立させるため、4S STAY事業の拡大を進めていく。目標では2030年度までに、四国各地へ約20店舗展開。四国ならではの豊かな自然と文化を体感できるロケーションを厳選、地域のストーリーを感じられる宿泊施設で、四国周遊や国内旅行の拠点となる施設づくりを進める。
 5号施設として、さぬき市前山九三六︱一三に「鈴音 by 4S STAY」を9月20日オープン。87番札所長尾寺から、結願の大窪寺の中間に位置する、道の駅ながおのすぐ南。「静かな自然のなかで、お遍路さんの杖の鈴が響くイメージ」を、鈴音という屋号に込めた。
 里山の自然と触れあえる環境にあり、家族連れや、お遍路巡りの小グループ、外国人観光客などを主ターゲットとする。